美しい一日でした。
あの栗ひろいをした栗。栗ごはんにしたあとのイガでリネンクロスがきれいに染まりました。
わたしにとって想い出深い栗の木。大切にしている木。
植えてくれた人はもういないけれど、この秋はたくさんの実をつけてくれ、
ぽとん、ぽとんと実を落としてくれ、それは、わたしたち家族へのごほうびのようでもあり、
天からの言葉のようでもありました。
「よくがんばってるね。子ども達もキミも。」
「いい出会いがあって安心してるよ」
栗は食べてしまったけど、また栗の命を残せないかと思っていたら、ふと出会ったかわいよしえさん。
東京から海の見える町、オリーブ園のある牛窓へお住まいを移られてから、円山ステッチでの出会いに。
聞けば東京では建築家が掲載を目指す有名な雑誌社の
編集部におられ、上司のH氏はよしおさんが上経した時は、遅い時間まで杯を交わした方。そのH氏は、3年前にはお線香をあげに来てくださり、その時はまだかわいさんは東京でした。
出会いとは不思議ですね。
栗のイガで染める会は、わたしの思いとそれを受け止めてくれた講師のかわいさんの気持ちがひとつになり、また、参加の方々も和やかで、記憶に残る時間になりました。
半地下ピロティでのものづくり。
草木染めの世界のなんと美しいこと。光をふくみ、思いを放つような個性に心が動きました。
自然信仰を重んじ、樹木から生きる指針を見いだすというケルト民族のお話も興味深く、ケルトの「木の暦」では、栗の木は、5月15 日から24日と11月12日から21日。
そう、また重なるのでした。
そして、栗の木は、
「時を待つ」 「待つことを知りなさい」自分の才能を信じて成長を待つ。
自分というのは、みんなそうだと思うし、娘たちのそばでよしおさんがニコニコしてるのが見えた瞬間でした。
そして、かけがえのない関係。円山生活の会。
かわいさん撮影
同じ空の下で、出会えた方々と染めた布たち。
ジョウビタキが、来てくれたり、
エナガの群れが八重桜の枝から枝へ飛び廻っていたり、時間がゆっくり流れたのでした。
今夜は、満月ですね。それも偶然ですが、
「月の庭」 主宰 かわいよしえさんに感謝。
「円山生活の会」259回目。
円山ステッチの栗の精の魔法がかかったかのような一日でした。心から継続したいと思ったし、草木染めは、
生きる上ですごい学びだと思いました。
次回、260回目は、11月27日。
わたしのつたない家庭料理の会ですが、
台所で一緒に作って、ノコンギクが咲く庭を見ながら、
一緒に食べてくださると喜びます。
明子
最後の1枚は、今日のお茶とお菓子担当だったわたしを
講師のかわいさんが撮影。