20181122
2018年 11月 22日
〜佐野明子のちょっと贅沢で癒しの暮らし展〜
4月にご依頼をいただき、担当バイヤーの 林 容さんとミーティングを重ね、7月に猛暑の中、現場視察、9月の声が聞こえるころから、作品撮影、そして、細かな書類の山、みんなでひとつずつ乗り越えました。そして、わたしはイメージを膨らませ図面とにらめっこし、みんなと夜な夜なミーティング。
時に近くの曹源寺にて静かに心を整え、深呼吸しながら楽しく準備。課題は山もりだけど、なんとか円山ステッチの空気感をこの素晴らしい百貨店の中に表現させていただけました。
うれしい事に毎日、お天気にも恵まれ、連日、穏やかな時間が流れました。たくさんの素敵なお客様にお逢いでき、おかげ様で、心豊かな暮らしを提案する「円山マルシェ」が終わりました。いっぱい心がこもった言葉をいただけた事が、何よりうれしかったし、みんなが一生懸命準備した手仕事のもの達が、あちこちのおうちで、また光を放っていると思うとうれしいです。
人は、見えない糸で結ばれていて、この世界で、一番の宝物は、人と人のご縁なんですね。
自分らしく生きていることは、たやすいことでないけれど、わたしを支えてくれる人がいるから、これからも前に進んでいけるような勇気がわいています。
よしおさんが眠る棺にと、あの日、白いトルコキキョウや百合の花をわたしに手渡してくれたヒロミさんが、最終日に岡山県美咲町から来てくれ、ここは円山ステッチかと思いました。それも奈良のおばさまおじさまと。奇遇にもヒロミさんのおじさまは、阪急うめだ本店の防災部長をされていた方で、お祝いの言葉とお品をいただき、ヒロミさんの微笑みにわたしが、癒されました。
生きていることは、前に進むことなんですね。わたしに寄りそってくれる方々に心から感謝いたします。
人とものが行き交う「場」である「マルシェ」。ものに込められた「思い」を、引き続き伝えていきたいと思います。
「円山マルシェ」次回は岡山でお逢いできますように。ありがとうございました。
明子