ほんとうに、ものとの出会い、そして作っている方との出会いはある日突然やってくる、、そんな事が朝一番にありました。
美作から「円山マルシェinてんまや」初出展をしてくださるパン屋の「ききつち」さんが、打ち合わせ兼ねて来てくださいました。
4、50分ほど打ち合わせしたところで、開店時間になり、川島さん、お客様もおふたりいらっしゃいました。
せっかくだから、ききつちさんからお土産にいただいたパンをわたしの川島包丁で、切ったら素敵かもと閃き。
せっかくだから、みなさんに食べていただくことに。パンを焼いた方も包丁を作ってくださった方もいらっしゃるなんて、滅多にない事ですしね。
その薄さや断面のキメの細かさに、パン屋さんも大感激のようす。
「すごい!全然ちがいます」。あまりに、美しく薄く切れたので、まわりの方々から、プラスのエネルギーがギャラリーに満ちていくのが、わかりました。
「くーーー、ほしい!」
そんな気持ちが膨らんでいかれたそうです。ききつちさん。
川島さんとのお話もはずみ、楽しい時間。外は青い空。
だけど、今日は、打ち合わせにぶらりと(アポなしで)来たはず。かなり悩まれていましたので、また「出会いがありますよ」と、わたし。
パンのお礼に、満開の黄色いお花サンシュユを手折って差し上げました。せっかく美作から来てくださったのですから。
「一斉に咲くんですね!きれいです」
長い冬を乗り越えて、暖かくなると、一斉に咲く花、サンシュユ。
そして、表まで、お見送りしました。まだ、お顔には書いてありました。
「あー、ほしい」。
そこで、わたし、背中を少しだけ押してしまいました。
すると、からだの向きをギャラリーへくるりと。
潔い方でした。
わざわざ打ち合わせに来てくださったききつちさん。お土産のパンをたくさんいただき、その上、包丁も使ってくださることになり、出会いって、ほんと突然やってきますね。
美作に帰られ、ご家族に早速、今日出会いのあった包丁を見せたら、「さすがかーさん。いい買い物したなー」ってパートナーの方が言われ、そのまま外に出ていかれたと思ったら、包丁スタンドを木で作り始められたそうです。
素敵ですね。
ある時は、決心しないといけない時があるのです。
ものを買うのでは、ないのです。
たぶん、暮らしが、変わります。
気持ちが変わります。
「あの川島さんの包丁だから」と、
大切に扱いたくなると言ってくださった方がいました。
誰が作ったかわからないものより、
お顔が見えるものとの暮らしは、
暮らしに、たくさんのあったかいエネルギーが
満ちていくんじゃないかと、
わたしはそう思っているからです。
「愛」、なんですよね。
それが、プラスのエネルギーに変わり、
この場所円山ステッチもわたしもいつも元気なのかもしれません。
今日は、いろんな方が来てくださり、もっとたくさん綴りたいのですが、写真を一部、、だけアップしたいと思います。
ターバンがお揃いの 会員さまMさん、ありがとうございました。旦那様と仲良く来てくださいました。
前に一度来てくださったKさま。朝ごはんの果物は旦那様が切っていらっしゃるとか。悩まされて、「初心貫徹で、こちらを!」と、お気に入りの1本を選んでくださいました。
仲睦まじく、うらやましい光景でした。
それから、奥様にはサプライズで、結婚10周年の記念にと、ご家族で来てくださったIさま。
長船の刀剣博物館で、川島さんの事を知られ、その時、包丁を作られている事を知られます。そして、ご縁を円山ステッチにいただきました。
みなさん、言われるのは、川島さんのお人柄の素晴らしさです。そして、川島さんの仕事場も見学したいと。
そこで、円山ステッチで、夏になる前に特別見学会を企画できたらと思っています。川島さんの包丁のオーナーの方をご対象に。
お友達も、来てくださいました。みなさん、すごく気持ちのいい方ばかりでありがたい限りです。
明日、ぜひお越しください。川島さんの銘切り実演もいたします。残念ながら、川島さんの包丁展は、これで最後になると思います。刀を作る仕事に心を置くためです。円山ステッチでオーダーいただきましたら作りますと言っていただいていますが、「包丁展」は、最後になると思います。
今日も佳き日をありがとうございました。
明日は、他界した夫の62歳のお誕生日。生かされているのだから、わたしがんばります。