ていねいな暮らしの道具展-1

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かわいいこぎん刺しが届きました。わたしも愛用しているものたちです。
りんごや桜で染めた刺しこ糸のやさしい色合いにひかれます。細かい手仕事は、農村から生まれたものです。津軽では今から280数年前、贅沢品と木綿を着ること許されなかった時代がありました。それで、栽培しやすい麻布の着物を着ていた農家の人たちは、背負いカゴですり切れる着物を丈夫にするため、そして寒さから身を守るために、糸で刺し子をしたそうです。いろり端で小さな灯火の元、家族のため、ちくちくと女性たちは、針を進めていっていたのでしょう。小さな頃から女の子は、刺し子が出来るようにそれぞれのおうちで、仕込まれたそうです。15歳ともなれば、一人前のつくり手となり、つがるのこぎん刺しを受け継いでいったという背景があります。
細かい模様に、先人たちの生きる希望が垣間見えます。当時の農民たちは質素な暮らしをせざるを得なくても、ささやかな美しいものに囲まれていたかったのではないでしょか。そこには希望が宿るからです。明日もがんばろうという希望が。

はやりでもないけれど、古い感じもしない、確かな魅力がつがるのこぎん刺しにはあると思います。

大切な人に贈りたくなる素敵な小銭入れ、名刺入れ、手提げ袋、バックなど届いております。
少し気が早いですが、年末や新年の贈り物に用意していてはいかがでしょう。おかあさまやご主人と色違いもいいですね。

こうした手仕事のものを身近において、ていねいな気持ちで暮らしたいものです。

東北地方のすばらしい手仕事の道具たち。明日もお伝えします。

普段の暮らしに民藝を
ていねいな暮らしの道具展

2011.10.29(土)30(日)   11:00—18:00 (駐車場有り)
2011.11.1(火)円山マルシェ 11:00—16:00 (駐車場なし)

会場 / 円山ステッチ(岡山市中区円山834-1) 電話 / 086-238-7582
出店 / くらしのギャラリー (天満屋別館)
by higurashia | 2011-10-19 17:09 | 円山マルシェ | Comments(0)

「gallery円山ステッチ」、「円山生活の会」、「円山マルシェ」主宰。自然に囲まれた岡山の円山ステッチにて季節の声に耳を澄ませて本当の意味での豊かで癒される暮らしを提案しています。


by higurashia