よしおさんが、毎日アトリエと自宅を行ききしていた階段は、半分まではよしおさんの手割りの石積みでよしおさんが左官工事しました。もう20年前から割っていた石です。円山ステッチが出来、暮らし始めてからは忙しく、石の階段は残りなかなか出来ないまま、気にしながら、アトリエから帰ってくるよしおさんもいなくなりました。
それで、庭の片隅に使っているよしおさんが自ら割り出した大事な石を使って、昇る方の階段を完成させてもらいたいと思いました。
よしおさんのスケッチにある半地下ピロティーは、両面が全部万成石で立ち上がり、その部分を土で隠した状態です。円山ステッチは、空と大地を縫い合わせ自然と人が一体化になる建築コンセプトがあります。
それは、今のわたしには出来ません。よしおさんの石も足りないし、力がありません。だけど、よしおさんが気にしてるだろうから、今、寂しくなった半地下ピロティにコンクリート打ちっ放しの低い壁を作って、間に土を入れて紫陽花など植栽をします。
ギャラリー1からギャラリー2へお客様が歩きやすいようにして空間が繋がれば、また光が差し込むはずです。長いお付き合いの現場監督さんに相談してよしおさんのデザインが生きるようにやっていただいています。
よしおさんが6年かけた円山ステッチの石プロジェクト、想いを受け継ぎ、小さなスタートです。