おじいさんとゆきちゃん

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今日は、ぬくい日でした。午前中は、おうちの現場について行きました。
現場の方に温かいものを差し入れして、まずはごあいさつ、、、
皆さん、笑顔で迎えてくださいました。安心できる雰囲気です。
この現場、岡山市内から車で12,3分ってとこでしょうか。なのに、近くには小高い山があり、
少し歩けば、森の中、、、鳥や蝶と仲良く暮らせそうな所。好きなお花も育てられそう。畑も出来そう。

夫が現場の検査をしている間、わたしは、以前から気になっていた、裏の小高い丘にある畑へと。
この場所を借りて畑をしているおじいさんと、初めてお話しできました。うれしかったな。

お話は、、、
大きな枇杷の樹を3年掛かって低くしたこと。どうりで、枝が広がって実が採りやすそう。
マリーゴールドを空いた所に点々と植えているのは、ミツバチが、来るようにと。
枇杷の花が、たわわに咲いて、ミツバチが、4種類も来ていました。
畑には、桃、葡萄、栗、空豆、かぶ、えんどう、、、そして、竹を立てかけている所には、東北から持ち帰った
サクランボの種を22個だったかな?蒔いているそう。話が、尽きません。

本当に、この畑はいい所です。あったかいし、眺めもいいし、おじいさんの畑の野菜や樹や花から、
たくさんの水分が出て、おじいさんのやさしさとブレンドされて、いい気が流れているのです。
おじいさんに「なんで、ここに来ようと(おうちを作ること)思ったん?」って、聞かれたから、
「人に喜んでもらえる事が、したいんよ」と、いつも思っている事をつい。

夫は、建築を通して、喜んでもらえている。 わたしも おうちに来て、喜んでもらえることがしたいんよ。
それは、今のところでは、できんの?
ここなら、出来るの。その時は、来てね。
じゃあ、いい話があったらここに、またおいで。

いい話、、、そうね。前を向いて、いい話が、おじいさんの畑では、似合う。
おじいさんは、帰りに柔らかい葉っぱの野菜と秘密の場所から、保存していたお芋を掘り出して、
「あげる」と言って3個、手渡してくれました。 こんな所に隠していたなんて、気が付かなかった〜。
「おぉ〜!!おぬしなかなかやるなぁ〜」と私。
「やるじゃろ。 人に言ったらいけんよ」 

今度はおじいさんに、私が作ったものを「あげる」と言えるようになりたいなぁ。

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そして、こちらは、昨日道を歩いていたら、毎号読んでくれているゆきちゃんがお店に見えて、Uターン。
「ちょっと、待ってっ、、、今、つくったんよ」と袋につめて手渡してくれたお菓子。
甘くて、なつかしい味がしました。大きくてまんまる、色んな甘みのいい所が混ざったサブレかな。
そうそう、ゆきちゃんは、わたしのことを「ひぐらしさん」と言ってくれます。ほんわかしていますが、
いつもは、お店で、パンを頑張って作っています。
いつもにこにこ、この子の背中には、羽があるのが見えるようです。だから、お菓子も絵本の中から出てきたよう。 同じ野菜でもお菓子でも、ひとつとして同じでは、ないのですね。
ゆきちゃんが、包んでくれたのは、今日しか食べられないただひとつのもの。

いつも、いい出会いに元気をもらっています。ありがとう。「日暮らしのおうち」も、楽しみにしていて下さい。
Commented by galleriaarsapua at 2009-12-12 04:27
日当りの良いところにお家を建てているのですね。
この写真から日本の日差しがきれいな空気のかわいた冬を思い出しました。
日本の冬最高です。
ご近所の人も心温かい人が多いようで人間らしい生活ですね。
これからもこちらのブログに遊びにこさせて頂きます。
リンクさせて頂きました。
Commented by higurashia at 2009-12-12 22:01
イタリアから本当によくお越し頂きました。
日本の里山の初冬の匂いを感じて頂けて、私も嬉しい。
kazukoさんのお住まいのカッラーラは、おとぎ話のような憧れの風景。
木の建築が、例え朽ち果てても石は、時を超えて残るんですよね。
すばらしお仕事だと思います。最愛のご主人さまのお心と永遠に。

いつか旅が出来るとお逢いできたりしてね。また、日本の風景もお伝え
します。
本当に、ありがとうございました。

by higurashia | 2009-12-04 17:58 | 日々のしあわせ | Comments(2)

「gallery円山ステッチ」、「円山生活の会」、「円山マルシェ」主宰。自然に囲まれた岡山の円山ステッチにて季節の声に耳を澄ませて本当の意味での豊かで癒される暮らしを提案しています。


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